ポップカルチャー最前線!『スパイダーマン:スパイダーバース』
サイコー!
ドルビーアトモスにて鑑賞。良い映画を観た時、ズシンと心に残るタイプの映画もあればヒャッホウ、サイコー!と叫びたくなる映画もある。今作は正にこの後者のタイプ。
ヒップホップ×アメコミ
グラフィティ×アニメ
手書きの絵が始めてアニメとして動いた時と同じ感動かはわからないけど、これはアメコミの世界が本当に動き出してる感じ、コマとコマの中に没入する感覚がハンパない。
過去のスパイダーマン作品へのリスペクトも、ヒップホップカルチャーへのリスペクトも、スパイダーマンお馴染みのブルックリンとNYへのリスペクトも、そしてなんと手塚治虫へのリスペクトもあって、さながらポップカルチャーの万華鏡のよう。(故・今敏の作風に似てるようなリズム感もよい)
『ハン・ソロ』を手がけるはずだったフィル・ロードとクリス・ミラーがルーカスフィルムとウマが合わずに追い出された後に、こんな傑作のプロデューサーと脚本を手掛けてアカデミー賞とっちゃうなんてスパイダーマン並みの「何度も立ち上がる精神」を体現しててそこも含めて素晴らしい。
Spiderverseのverseとは、本作のメインコンセプトの「多元宇宙」のmultiverseだけでなくて、「詩」の意味も含むダブルミーニングだとすると、ヒップホップクルーによるマイクリレーで各々が担当verseをラップしていく感じと、この映画はそのままリンクするじゃんとまた興奮。
ヒップホップ好き、映画好き、アメコミ好きは是非劇場で没入してみて! あー、またニューヨーク遊びに行きたい。peace!