映画で学ぶファッション史

生きたファッションは映画やドラマで学べる! 洋服屋による映画レビュー。 チームで映画も作ってます。

【映画18】イルポスティーノ

 

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突然ですが、日本のヒップホップシーンではわりと独自の路線を行きながらも今ではもうベテランの域にいるザ・ブルーハーブというグループがいます。

このグループのMCはイル・ボスティーノと言います。

"Thats ill!"(病的にかっこいい) とか"ill!" (かっこいい!)

なbossって意味だろうと思いましたが、もう一つ元ネタ発見。

 

1994年公開のイタリア映画、イルポスティーノ。

The postmanって意味ですね。イタリア語のillと英語のillをかけてるだけでなく映画の「詩」の話も少なからず影響を与えてるんじゃないかな。

 

 

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イタリアの漁村に住むマリオさんは仕事もせず漁師のお父さんんに日々仕事を見つけろと言われます。マリオはこの村も嫌で、漁師の仕事もいやで、でも何もしません。うざいニートです。はい。

でもそんなマリオは配管工の仕事じゃなくて、郵便配達の仕事をみつけます。

 

同じ頃、ペルーの有名な詩人パブロ・ネルーダという人が国を追われ政治亡命をするためにマリオの住む村に奥さんとやってきます。ネルーダを迎える熱狂的な女性ファンの多さをみたマリオは詩人は女に持てるのかなとか思うんです。

 

 

ネルーダさんは漁村の山小屋に住み、マリオは彼専属の配達員になります。

一方的に不器用に詩人に絡む配達員。でもだんだんネルーダがマリオを気にかけ、少しづつ二人の交流が生まれます。マリオは少しずつ前向きで明るくなり、詩を習い、ついには運命の女性とも出会い。。?

 

 

という話です。

ストーリーもいいですが、もうこの村の美しさがたまらんです!

鑑賞後に静かにジーンとくる余韻は半分くらいはこの村の映像と村の静かな音によるものだと思います。そしてマッシモ・トロイージさん演じる静かで不器用な男、マリオとネルーダさんの貫禄があって包容力のある雰囲気も素晴らしいです。

  

 

疲れたなぁ、と思うときに見るとちょっぴり元気になれるそんな映画です。

ちなみにパブロネルーダは実在の詩人でノーベル文学賞を受賞していて

実際にイタリアに亡命していたそうです。(1950年代の話)

 

詩っていいですねぇ。