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映画で学ぶファッション史

生きたファッションは映画やドラマで学べる! 洋服屋による映画レビュー。 チームで映画も作ってます。

【映画2】エリジウム

ニール・ブロムカンプという監督がいます。

長編デビュー作の第9地区というSF映画があるんですが、その映画がデビュー作としては結構面白い作品なんですね。

 

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簡単に言ってしまえば宇宙人と地球人が出会うという話ですが、描き方がうまいんです。監督の出身の南アフリカで実際にあった人種隔離、アパルトヘイトを人間と宇宙人に置き換えたという設定。手持ちカメラのような映像と映画用カメラの映像をうまく切り分け、ドキュメンタリーのような臨場感のある映画なのです。

 

さて、その監督の新作エリジウムが公開されるということでみてきました。


映画『エリジウム』第1弾予告編 - YouTube

今回はマット・デイモンジョディー・フォスターという大物俳優を起用したSFということで前作よりもスケールアップした作品になるだろうと期待。

結論からいうと満足はしたものの物足りなさを感じる作品でした。

 

近未来の地球では貧困や治安悪化、衛生面などの理由で富裕層は地球を脱出して巨大な宇宙都市に住むという設定。この宇宙都市では大けがでも、不治の病でも、顔面損傷でもなんでも治せる夢のような医療機器を一家に一台もっているという設定。

そこに元悪ガキだったデイモン青年が致死量の放射線を浴びてしまうという事故で余命5日を宣告される。しかもR2D2とC3POをあわせたようなよくわからない機械にされる。

いくら映画とはいえ、あの事故の描き方はちょっと、、と思ったのですが、まぁそこはおいておきましょう。

 

ネタバレしないように書きますと、とりあえず音楽はハンスジマーみたいでした。最近ではクリストファーノーラン監督とインセプションやダークナイトシリーズの音楽で活躍してるジマーさんですが、あの重くしっかりとした音はそれ相応の映像が必要だと思うんです。ブロムカンプさんはノーランさんのような取り方もしていますが、アクションシーンはやけにカットが細かく酔う感じでハンドカメラ感もあり、映画のテーマもどうしてもノーランさんと比べると重さを感じない。そうすると少し音楽が映像と合わない感じがするんですね。

 

ちなみにハンスジマーとの繋がりでいえば、リドリースコット監督のグラディエーターがありますね。そのリドリースコットさんのとったSF映画の金字塔と言われる作品にブレードランナーという作品があるのですがその作品の機械などのデザインをしたシド・ミードというおっちゃんがエリジウムの機械などのデザインもやっています。こうやって繋がりを見つけるのが好きなんです。僕。という具合でこのブログでは脱線しまくりなのを売りにします。

 

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それでも、あのディストピアとユートピアの両極を地上と宇宙上で対比してアクションもスリルも、そしてすこーし恋愛も織り交ぜて描いたのはエンターテインメントとしては面白かったです。今後ブロムカンプさんがデビュー作を超える作品を作ってくれるのに期待してます。

そういえばブレードランナーも荒廃した未来都市ですね。

滅びるものに美しさを感じる、というのになにか通じるかもしれません。