【映画25】地獄の黙示録
"i love the smell of napalm in the morning"
地獄の黙示録を今更見ましたが、名作と言われるだけあってやっぱりすごいなーと思いました。
ジャングルが爆発するシーンで始まるのですが、もうここでやられました。こんなシーン見たことない。
ゆっくりと静かに、美しく爆発するんです。
The DoorsのThe Endという曲も同じくゆっくりと静かに始まるんですが、狂ってる曲なんですね。でもプログレらしい激しいギターのソロの部分はオープニングでは流れない。ゆっくりと歌詞を聞けるように映像も無駄無くアングルが固定されている。
"This is the end, beautiful friend"と、絶望から始まってる。
THE DOORS IN HD - JIM MORRISON - THE END ...
この「ゆっくりと静かに美しい」というのが、戦争で狂ってしまう人間の心を映しているようにしか見えないんですね。この映画、狂ってない人は誰もいなです。撮った監督本人も予定外の時間とお金をかけて撮っているのである意味人間の業がとことん詰まった感じの映画になってます。
その他、有名なワーグナーの曲を流しながらヘリが飛ぶシーン、戦場でサーフィンするぞ!と部下を犠牲にしてまで遊びをしようとして、"I love the smell of napalm in the morning"とほざく上官、そしてマーロンブランドのラスボスっぽいほとんど顔がチラ見の演技などと色々見所いっぱいです。
決して戦争を肯定してる映画ではないです、こんだけ人は狂うんです、というような映画ですね。