『15:17、パリ行き』はイーストウッドによるゴダール再発見か!?
ヤバイ。こんな映画あったのか、と思い知らされる出来。
アバンタイトルの手や足のクローズ・アップからして、ただならぬ予感。
撮影と編集のリズムがめちゃ上手い。
そこからはもう息つく間もないまま映画の時間に吸い込まれた。役者ではなくて、実際の事件に居合わせた本人達が出演してるのってどうなのよ?と思ったけど、ちゃんと映画になってる。むしろ最近観た映画の中では最も映画らしいというか、何というか。
ゴダールの『勝手にしやがれ』の原題はbreathlessだけどこの映画も正にbreathless。
映画というフォーマットだからこそできるリズム感、時間、音楽の使い方などの表現を本当に突き詰めてるな、と思った。小学校時代、軍隊内での落第、アムステルダムでのパーティー、どこをとっても無駄が無く、かつ無ければならないシーンとして成立してる。イーストウッド、凄すぎ。
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