元パリコレブランド➡︎広告営業マンの「勝手に考察」

日系パリコレブランドにて販売・MD・バイイング等多岐にわたる業務を経験。現在は外資系広告代理店の営業マン。そんな僕がポップカルチャーからビジネスまで、気になった事を「勝手に考察」するブログ。

『ゲーム・オブ・スローンズ』の圧倒的世界観!音楽・衣装・言語の作り込みが凄い

先週行われた、第70回エミー賞授賞式。そこで作品賞を始めとする9部門を制覇したドラマ、『ゲーム・オブ・スローンズ』についてご紹介をしております。第2回目の今回は『ゲーム・オブ・スローンズ』の圧倒的な世界観について解説します!世界観を作るのに欠かせない音楽・衣装・言語の魅力をお伝えしましょう。 3回にわたってこの壮大なドラマについて紹介してます。是非第1回から読んで頂けると嬉しいです。

・その1『ゲーム・オブ・スローンズ』入門!登場人物3人の意外な共通点とは!? - 【ブログ】マーケターが追うポップ・カルチャー最前線

・その2『ゲーム・オブ・スローンズ』の圧倒的世界観!音楽・衣装・言語の作り込みが凄い - 【ブログ】マーケターが追うポップ・カルチャー最前線 

・その3サラリーマン必見!?『ゲーム・オブ・スローンズ』が描く理想のリーダー像 - 【ブログ】マーケターが追うポップ・カルチャー最前線 

音楽/ ラミン・ジャヴァディ 

まずはこちらをお聞きください。

ゲーム・オブ・スローンズ』のオープニング・テーマ曲です。

前回もご紹介したように、『ゲーム・オブ・スローンズ』は中世ヨーロッパを模した架空の世界を舞台としています。この架空の世界で玉座を巡る大戦争や、異民族との対立や、ファンタジーの要素もあるドラマです。当然、音楽もその世界観に合う物が求められますよね。

そこで白羽の矢が立ったのがラミン・ジャヴァディ。上記の曲を始めとして、『ゲーム・オブ・スローンズ』の楽曲を手がけているのが、イラン系ドイツ人のラミン・ジャヴァディです。架空の世界の話ですが、中世をイメージしている、という意味ではクラシック音楽が登場する前、というニュアンスも含まれているのでしょう。異国の地の音楽も、ジャヴァディによる弦楽器の軽快なリズムによってオリエンタルな雰囲気が強調されます。 ラミン・ジャヴァディは既に数々の映画やドラマの楽曲を手がけています。 

トム・モレロをフィーチャリングした『パシフィック・リム』の音楽や、

 

ゲーム・オブ・スローンズ』と同じくHBO制作の大作ドラマ、

『ウェストワールド』の音楽も有名です。

 

こうやって彼の経歴を振り返ると、戦闘が多い映画やドラマで起用されることが多いようですね。弦楽器を使った、リフっぽい音の刻みも1つの特徴でしょうか。ラミン・ジャヴァディはオープニング曲以外にも、様々な魅力的な音楽で作品世界に彩りを与えています。ちなみにですが、ラミン・ジャヴァディの師匠はあの映画音楽界の大御所、

ハンス・ジマーというのもびっくり。

最近ではブレードランナー2049の曲や、

 

 ダークナイトの曲も有名ですね。

 

ハンス・ジマーはもうどんなジャンルでも作曲できてしまうので、(『ライオン・キング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』の曲も担当)比較してしまうのも悪いのですが、ラミン・ジャヴァディも今後どんなジャンルに挑むのかが楽しみです。

衣装

さて、『ゲーム・オブ・スローンズ』は衣装も魅力的です。

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北部を統治するスターク家の2人。左は前回ご紹介したジョン・スノウですね。

右がスターク家当主のネッド・スターク。極寒の地ならではの、毛皮の使いの衣装が印象的です。一方こちらは首都の貴族の服装。f:id:michischili:20180924115056j:plain

左の女性、サーセイ・ラニスターは如何にも贅沢な織りの生地使い、上流階級の人間らしい服を身にまとい、豪華なネックレスや髪型をしています。f:id:michischili:20180924115239j:plain

こちらはディナーリス・ターガリエン。様々な場面で着るドレスが変わりますが、どれも印象的なシルクのような素材ですね。隣の大陸の遊牧騎馬民族の服装も見てみましょう。f:id:michischili:20180924115744j:plain

ドスラク人と呼ばれる彼らは、草原を馬に乗って駆け巡る屈強な部族として描かれます。男は髪と髭を伸ばし、鞣した皮を防具・アクセサリーとして身につけいていますね。湾曲した刀もオリエンタルな要素が見られ、印象的です。このように、地域、身分、職種、キャラクターに応じてきちんと衣装から世界観を作り込むところも『ゲーム・オブ・スローンズ』の魅力と言えます。 

言語

ゲーム・オブ・スローンズ』はイギリスを模した架空の世界が舞台、ということもあり、基本的にキャラクター達はイギリス英語を話します。しかし衣装同様、キャラクターの出身地や、身分、役職などによってそれぞれの訛りで話すようになっています。北部出身のキャラクターはアイルランド系やスコットランド系の俳優をキャスティングしたり、兵士達は兵士らしい英語を話す一方、首都の貴族達は英国上流階級の話す英語、と棲み分けられています。また、先ほど触れたばかりの騎馬民族のドスラク人ですが、最初の数シーズンではかなりの頻度で登場します。彼らはドスラク語という言葉を話すのですが、この架空の民族の架空の言語を作るのに、ちゃんとした言語学者を雇ったようです。 

ドスラク語 - Wikipedia ウィキペディアにはなんとドスラク語の単語、文法、発音までも記述されているという徹底っぷり。実際にキャラクター達がドスラク語を操るのを見ていると、本当にこんな人達がいるのではないかと思うほど、世界観がきちんとしています。

まとめ

以上、『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界観(音楽・衣装・言語といった部分)についてのご紹介でした。わかりやすいCGだったり、大物スター俳優のギャラといった部分だけでなく、細かいディテールの部分にもきちんとお金と時間をかけているのがわかりますね。 脚本家の倉本聰は「大きな嘘はついても、小さな嘘はつくな」と言っていました。『ゲーム・オブ・スローンズ』はファンタジーという大きな「嘘(フィクション)」ですが、この大きな嘘に説得力を持たせる為に、世界観作りでも徹底的にお金も時間もかけてるのがこのドラマの魅力だと思います。ここまで、『ゲーム・オブ・スローンズ』の魅力を語ってきましたが、僕個人の一番魅力だと思うポイントはまだ語れていません。

 

それでは次回、完結編でお会いしましょう。

michischili.hatenablog.com

ちなみに、 『ゲーム・オブ・スローンズ』で豪傑なスタニス・バラシオンを演じる、スティーヴン・ディレイが出ている映画『ウィンストン・チャーチル』も役者や服装などの作り込みが凄いので興味がある方はぜひ!michischili.hatenablog.com

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