My energy comes from curiosity and a positive spirit

デジタル・マーケター見習い中。平成生まれ、米国育ち。面白い奴は大体友達。美術史専攻→洋服屋/ポップカルチャー/ 映画、海外ドラマ、音楽、ファッション(たまに建築)

ポップ・カルチャーとマーケティング

はじめに

 

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

ここ数年、ちょっとずつの更新でしたが、洋服屋による映画解説を行なってました。ただ、自分の興味の範囲が広すぎる為、映画やファッションに留まらず気になったポップカルチャー関連の話題を色々と紹介し始めました。 

そんな時にふと見つけたブログがありました。

 

karasimentai.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

マーケティングとは文化を作ること?

 

マーケティングは需要を作る事、とは一般的な認識だと思います。ただ、上記のブログでは更に一歩踏み込み、母の日や父の日などを例に「その文化は人を幸せにするのか」がポイントである、と書いてありますね。

 

文化には喜びや、楽しさ、または前向きな要素が必要とも言えます。

そうするとポップカルチャーとは、現代の人は何に喜び、どう楽しむのかという「人を幸せにする」事例の宝庫だと僕は思います。

 

ポップカルチャーではないですが、マーケティングによって作られた文化の身近な具体例を一つ紹介しましょう。

 

初詣とマーケティング

 

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鉄道が変えた社寺参詣―初詣は鉄道とともに生まれ育った (交通新聞社新書)

 

この本の著者によると、江戸時代には「初詣」という文化は無かったそうです。

(初詣という文化はおろか、言葉すらなく、あったのは新年になったら近所の寺社へお参りに行こうという割と気楽な物だったようです。)

「初詣」は明治時代以降に出現した、鉄道各社、新聞社、大衆の三つが揃ってから生まれた物です。鉄道会社が競うように新聞広告を打ち、各社の沿線の寺社への「初詣」を促しました。何年にも渡り、ライバル社との値下げや割引合戦などを繰り広げ、いつの間にか川崎大師や成田山などに「初詣」客が押し寄せるようになり、現代の初詣の原型ができたそうです。

 

これは一例ですが、今とはなっては正月の風物詩であり「文化」である初詣も、元は鉄道会社の生み出した新たな「市場」であり、初詣客は新たな「顧客」とも言えますね。

 

 

では文化とはなんぞや?

ではここでいう「文化」(=カルチャー)とはなんのことか。

便宜上ここでは文化とは余裕や余剰から生まれた「遊び」と定義して起きます。

文化人類学などで、狩猟採集型社会から農耕型社会に移行した際に様々な地域で余剰が生まれ、文化が芽生えたことなどは定説となってます。)

 

過去の僕の記事から、若者達の遊びがどう文化として定着したかご紹介しましょう。

 

 

60年代には、革ジャンやハーレーを着る人達に対するカウンターとして、M-51を羽織り、ヴェスパを乗り回したモッズ達が登場。当時はビートルズもモッズ・ファッションに身を包み、ポール・スミスにも見られるように今ではファッション・スタイルとして定着しましたね。

 

michischili.hatenablog.com

 

 

2018年ではロックは旧世代の音楽として若者には支持されなくなり、北米ではヒップホップとR&Bが現在進行形でポップ・カルチャーを生み出してます。

元々ある音楽をサンプリングし、ビートを抽出しラップを乗せるというヒップホップ・カルチャー。換骨奪胎の遊びの文化は今やラグジュアリー・ファッション・ブランドがこぞってすがるマーケティングの手法として広まってます。

 

michischili.hatenablog.com

 

そうすると、新しいマーケティングを考える時には、新しい遊びを追いかける事こそ必要なのではないか、と僕は思うのです。そして新しい遊び(=文化)こそ、ポップ・カルチャーの本質なのではないか、と。

 

このブログでは、そういったポップ・カルチャー(文化)の解説をしていきたいと思います。

これからの新しい文化を作っていく人達、企業でマーケティングに携わる人達、そして誰よりも、同じ時代に生きるポップ・カルチャー好きの仲間の皆様にとってのガイドマップとして読んで頂ければ幸いです。