読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

映画で学ぶファッション史

生きたファッションは映画やドラマで学べる! 洋服屋による映画レビュー。 チームで映画も作ってます。

【ファッション史11】黒スーツ〜フェリーニとタランティーノと、時々、トム・フォード〜その3

人生初イタリア旅行に行ってきました!

ということで、本日の映画はこちら。

 

 

8   1/2 [Blu-ray]

8 1/2 [Blu-ray]

 

 

フェデリコ・フェリーニ監督、1963年公開。
黒スーツと題して2つの映画を紹介してきましたが、いよいよ真打ち登場です。
 
 
 
 
フェリーニは言わずと知れた、イタリア映画界を代表する映画監督です。
巨匠と言われ、フェリーニの映画は後世に大きな影響を与えましたね。
その中でもこの8 1/2は映画史に残る傑作、とも言われてます。
 
 
主人公、グイドは売れっ子映画監督。SF大作の製作を控えてますが、一向にアイディアが固まらない。心身ともに疲れきったグイドは温泉地で休養をしながら映画の構想を練ろうとします。しかし、彼を追いかけるプロデューサー、俳優、愛人、奥さん、神父などと、多くの人が温泉地まで詰めかけ大騒ぎに。周りの意見に振り回され、グイドは現実逃避(妄想)を始めます。
 
 
この映画は、現実の世界と、妄想の世界がカオスに入り混じる具合がとても面白く描かれてます
 
更に、これは映画監督であるフェリーニ自身の話でもあるんです。
 
次回作の案が浮かばず、取り巻きがうるさい。俺はどうすれば良いんだ?何がしたいんだ?
まてよ、いっそのこと、この苦悩その物を映画にしてしまえば良いじゃないか!
 
そうして、映画史に残る古典として8 1/2はできたのです。
 
 
さて、それではグイドの格好を見てみましょう。
 

f:id:michischili:20161010214548j:plain

モテそうなオジさんですねえ。
この人が被ればサングラスもサマになります。
 
 
この顔、ちょっと似てません?
スーツ特集の第一弾で紹介した映画、シングルマンの主役の教授に。

f:id:michischili:20160521001707j:plain

 
 
スーツ特集での共通点を挙げると、
 
•サイズ感
•シルエット
•少しの小物
 
の3つのポイントにまとまる、と思います。
 
自分の体型にあったサイズ、
細すぎず、かつ、ダボダボしすぎないシルエット、
そして、黒縁メガネや、サングラスなどの最低限の小物。

f:id:michischili:20160521000716j:plain

 
洋服において、色や素材ももちろん重要ですが、この3つに気をつけるだけで、とても綺麗な着こなしが完成する、とても良い例だと思います。
 
 
 
恐らくシングルマンを撮ったトムフォードは、この8 1/2のスタイリングに影響を受けてると思います。
いや、むしろこの映画、当時のアカデミー賞衣装賞も受賞してますが、映画史に残る傑作と言われるだけあって、様々なジャンルのクリエイターに多かれ少なかれ何かしら影響を与えてるはずです。
 
スーツ特集いかがでしたか?
 
これを機会に是非、フェリーニやその他の映画をご覧になってみて下さい!