【映画20】イングロリアスバスターズ
タランティーノによる映画です。
ナチスをぶっ殺すという結構問題になりそうなタブーに正面からあたってます。
でもさすがタランティーノ。政治的なイデオロギーとか、善悪の概念とか、難しいことはおいて娯楽としてちゃんと作ってます。
【言語】
冒頭の田舎の村でのシーンからすげーって思いました。
なにがすごいかって、演技ですよ。しかも言語をネタにした演技。
フランスの田舎の家にナチス親衛隊がやってきてフランス語で話す。でも途中で英語に切り替えてまたフランス語に戻る。話の流れとしてもちゃんと意味があります。そしてここでランダの冷酷で残忍だけどなんかコミカルな悪役のキャラがしっかり確率されます。完璧ですね。
もう一つ面白かったのが映画館でのイタリア語での挨拶。
シリアスなシーンなのに、どう聞いてもアメリカ南部のなまりを隠せてない挨拶が行われる。YouTubeでたまに見て爆笑してます。
【キャラ】
相変わらずタランティーノはキャラ作りがうまいと思いました。ランダ役をやったクリストフ・ヴァルツはオーストリア出身の俳優でヨーロッパを中心に活動してました。でもこのランダ役で突如名を知らしめてアカデミー賞助演男優賞受賞。すごいですね。
原作がなくてここまで味のある悪役キャラを作ったのはさすが脚本が命だというタランティーノ。