映画とドラマとファッションと

ブログを初めて早6年。平成生まれ、米国育ちの映画オタク。元パリコレブランド勤務で今はマーケターやってます。

【映画13】未来世紀ブラジル

 

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

 

 

テリーギリアム監督によるディストピアSF映画、未来世紀ブラジル

1985年に公開です。

DVDの表紙のこの絵がなんかいいです。

 

南米大陸にあるポルトガル語を話すブラジルとはなんの関係もないのですが、一応テーマ曲はブラジルというタイトルのサンバのような曲です。曲はわりと有名ですね。


Brazil by Terry Gilliam 1985 - YouTube

そしてこの明るい曲と、ダークで荒廃した未来都市の映像のミスマッチがとても面白いんです。ある意味怖いですね。陰湿で、非寛容的な管理社会を批判している映画ですが、元ネタはジョージオーウェルの1984年でしょうか。

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 

 

 

ストーリは割とありがちですが、さすがアニメーター出身のギリアム、映像はアナログな感じな取り方をしていてとても味があります。この人の演出はちょっと童話っぽくて少しシュールレアリズムのような感じがします。だからこそ伝わる怖さもあります。

 

個人的には、DVDの表紙になっている大きな空間のセットが好きです。

他にも主人公のサムが勤める情報局のような場所でたくさんの職員が働いているシーンがなんか好きでした。大きな部屋をワンカットでカメラが部屋の手前から部屋の奥までぐーんと移動するのですが職場の活気が伝わってきていいですね。で、この感じ何年か前のトムブラウンのショーで似たような演出があったな、と思いました。

 

エリジウムの際にブレードランナーを紹介しましたが、それと見比べても面白いかもしれないですね。