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映画で学ぶファッション史

生きたファッションは映画やドラマで学べる! 洋服屋による映画レビュー。 チームで映画も作ってます。

【映画11】白猫・黒猫

アンダーグラウンドですっかりはまったエミールクストリッツア監督による作品。

 最近の映画かと思ったら1998年公開なんですね。

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ちなみにタランティーノとクストリッツアはかなり好きな監督ですが二人の比較をしてみましょう。

例えるならタランティーノはオタクっぽくて、編集と脚本の手が込んでる感じでいわばヒップホップだったりテクノ的。

クストリッツアはヒップホップっぽさも出せるけど、もう少し風景だったり踊りや祭りのシーンを撮って、そこまでヒップホップほどサンプリングをせずいわばジャズとかファンクとか少しクラシックっぽさも含めた少し生演奏にこだわった感じかな。優劣つけるわけではないです、二人の違いを自分なりに見つけて例えてみました。

 

この映画の場合はとにかくドタバタして、動物がたくさん出てきて、おバカで笑えて、心も温まるいい映画です。ユーゴスラビアの村と、広ーいドナウ川の風景も良かった。動物がこんなに生き生き描かれている映画もなかなか無いんじゃないかな?と言えるほどそんなに動物映画見てはないですが、動物達も立派なキャラクターとして役割を果たしています。

 

一応マフィアのようなちょっと悪そうな人たちとそれに巻き込まれるピュアな人たちの結婚式を巡る話。そういえば、クストリッツアは賑やかな、気の抜けた感じの結婚式を描くことが多い気がする。それともこの地域の結婚式は賑やかなのかな?

 

賑やかさと気の抜けた感じ、といえばジプシー音楽ですがこの映画ではクストリッツア本人が所属しているバンド、No Smoking Orchestraの音楽が使われています。アンダーグラウンドでGoran Brekovicが作った曲ほどの瞬発力はないですが、それでも病み付きになる曲です。びょんびょん、ってバネみたいな感じがジャズやファンクっぽさにいい味を足してますね。

 


Djinji Dinji Bubamara - Emir Kusturica - YouTube

 

DVDの表紙のおっさんは少し気の毒ですが、(なんでこれを表紙にしたんだろ)生きているって素晴らしいと思えるいい作品です。