【建築3】蟻鱒鳶ル
アリマストンビル、と読みます。
地下1階地上3階のこの建物約8年かけて作られていますが、完成はまだ先です。
実は設計を担当した建築家であり、施工主でもある岡さんが手作業で作っているのです!地下1階の部分でさえ重機を使わずスコップで手作業したみたいです。
ということで慶応大学三田キャンパスのすぐ近く、聖坂という場所にこのビルはありました。
実物を見てきましたが小さいながらも迫力がある。コンクリートですから一気に型に流し込まないとすぐに固まってしまう。通常の鉄筋コンクリートの場合はミキサー車を横付けしてドドッと流し込む。それを岡さんは仲間と共に少しずつ少しずつ時間をかけてコンクリートを流し込んでは固めて、流しては固める。。これを繰り返しているんです。
時間がかかる反面メリットもあります。通常ミキサー車を使って一気にコンクリートを流し込むと「一度に大量」に作らなければならないのが手作業でやることで「細かく、色々」と形を作れるんです。蟻鱒鳶ルの場合、70cm刻みでコンクリートを流しては固めてます。うっすら細かい線がみえると思います
大枠の完成系は決まってるみたいですが、結構即興的に次はこんな形にしようと考えながら作れるみたいです。なんかいいですよね。ちなみに最新号のI'm homeという雑誌に建築家の吉村靖孝さんという方がこの建物について記事を書いているのですが、その記事がおすすめです。白黒の写真も素晴らしいんですよね。
ということでこの建物の完成が楽しみです。オリンピック前にはできるかな?
ちなみに今度タモリ倶楽部にも取り上げられるみたいです。タモさんやビビる大木もコンクリートを流し込むのを手伝ったみたいで、その映像も楽しみですね。