突然ですが、革靴で全力疾走したことありますか?それもソールが革張りで硬いタイプのもので。今作では冒頭から主役のアーサーが革靴でガタガタと大きな足音をたてながら全力疾走します。主演のホアキン・フェニックスに何かが宿ってるようで、走る姿はどん…
サイコー! ドルビーアトモスにて鑑賞。良い映画を観た時、ズシンと心に残るタイプの映画もあればヒャッホウ、サイコー!と叫びたくなる映画もある。今作は正にこの後者のタイプ。 ヒップホップ×アメコミ グラフィティ×アニメ スパイダーマン×スパイダーマン…
ショッピングは趣味か 「私の趣味はショッピングです。宜しく」 と、彼女は言いマイクを次の人に渡した。大学入学後の、新入生オリエンテーション・キャンプへの道中の話だ。学生と教員が何グループかに分かれてバスにのり、1人ずつ自己紹介をしていた。僕も…
撮影も配信も最先端な映画『ROMA/ローマ』。観終わった後に、写真を撮りにこう!と創作意欲を掻き立てられました。あー、あの空が本当に美しい。キュアロンが今回もまたやってのけてくれました。 ローマの思い出 風景写真のような映像 『ROMA/ローマ』は撮影…
台詞、ナレーション、その他の文字情報などの説明を使わず物を語れるというのは、 まさしく映画というメディアの特徴と言えるだろう。エドガー・ライトはそれを今作でやってのけた。 ベイビー・ドライバー (字幕版) 発売日: 2017/12/13 メディア: Prime Vide…
魂が宿る物作り 物作りの歴史において、偉大な作品にはどこか「魂が宿った」かのように感じられることがある。作られたその「物」を前にすると、単なる紙と絵の具や、彫られた石などがあたかも魂があるかのように観る者を揺さぶる。美術館や博物館は、そんな…
地方創生とイベント 東京への一極集中が加速する昨今、地方を活性化させようという様々な取り組みが行われています。行政レベルでは地方創生、ふるさと納税、地域おこし協力隊等、国から自治体レベルまで一丸となって地方の過疎化・東京一極集中を是正しよう…
監督と脚本を手掛けたマーティン・マクドナーはアイルランド系イギリス人。アメリカ映画なのに随所にアイリッシュ要素と、耽美な要素が見られました。 夏の名残のバラと耽美なオープニング 映画冒頭の約3分、アメリカ合衆国ミズーリ州エビングの風景を写しな…
車を買うなら72年のグラン・トリノが良い、と思ってしまう激渋でカッコいい映画。テーマは「父性と赦し」でしょうか。 グラン・トリノ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (5件) を見る 色彩より陰影が印象的な画作り…
ヤバイ。こんな映画あったのか、と思い知らされる出来。 アバンタイトルの手や足のクローズ・アップからして、ただならぬ予感。 撮影と編集のリズムがめちゃ上手い。
あー悔しい。本当に悔しいわ。良い映画を観ると、たまに悔しいと思う時がありますが今回もそのパターンでした。 曲がりなりにも物作りに少し携わっている自分ですが、この作品に並ぶレベルの物を作れてない。悔しい。 過去、自分が携わった自主制作の映画に…
突然ですが、ドナルド・グローヴァーをご存知ですか? 今ポップカルチャーの中で最も勢いと人気のあるアメリカ人クリエイターのドナルド・グローヴァー。彼が主演・制作(一部では監督や脚本も)を手がけている大人気かつ超重要作のコメディ・ドラマ『アトラ…
先週のエミー賞授賞式で再び存在感を示した海外ドラマの金字塔、『ゲーム・オブ・スローンズ』。自分が最も語りたかった内容を紹介させて頂きます。一言で言うとリーダーシップ、副題をつけるならば「理不尽な世の中で、お前はどう戦うのか」と言うところで…
先週行われた、第70回エミー賞授賞式。そこで作品賞を始めとする9部門を制覇したドラマ、『ゲーム・オブ・スローンズ』についてご紹介をしております。第2回目の今回は『ゲーム・オブ・スローンズ』の圧倒的な世界観について解説します!世界観を作るのに欠…
史上最高、空前絶後、社会現象(残念ながら今は日本を除く)、ドラマ史、映像史に今後も燦然と輝くであろうドラマ、と言ったら大げさでしょうか。今回から3回に渡ってドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』をご紹介します。 3回にわたってこの壮大なドラマに…
2018年日本公開ーテイラー・シェリダン監督 暑苦しい夏にぴったり、「恐ろしさ」なんて言葉では形容できない自然(この場合雪)を畏怖する気持ちになる隠れた名作。観れる劇場が少ないのが玉に瑕。 是非口コミで広まって欲しい。アヴェンジャーズで共演しなが…
『レディ・プレイヤー1』は、『マトリックス』への回答なのでは?後編はボードリャール、シンディ・シャーマンといった批評・現代アートを経て『レディ・プレイヤー1』の魅力について考察。
『レディ・プレイヤー1』は映画『マトリックス』への回答なのではないか?前編は『マトリックス』にみるレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンや、とある本から影響を受けた煽りの思想について。
はじめに いつもブログをご覧頂きありがとうございます。 ここ数年、ちょっとずつの更新でしたが、洋服屋による映画解説を行なってました。ただ、自分の興味の範囲が広すぎる為、映画やファッションに留まらず気になったポップカルチャー関連の話題を色々と…
Netflixで配信中の『ディファイアント・ワンズ』の解説第2弾。Appleが買収した事で話題となったBeatsの創業者2人のドキュメンタリー。実は2人ともBeats創業の前から音楽業界では大物でした。「ロック」畑のジミー・アイオヴォンと「ヒップホップ」畑のドクタ…
今回はNetflixで配信中の『ディファイアント・ワンズ』の解説。Appleが買収した事で話題となったBeatsの創業者2人のドキュメンタリー。実は2人ともBeats創業の前から音楽業界では大物でした。「ロック」畑のジミー・アイオヴォンと「ヒップホップ」畑のドク…
Off-Whiteの設立者であるヴァージル・アブローが、ルイ・ヴィトン・メンズウェアのアーティスティック・ディレクターに就任。村上隆、カニエ・ウェスト、レム・コールハースなどと様々なジャンルのトップクリエイターとの繋がりについて解説。
前回のブログでもご紹介させて頂いた知人の古着屋ambivalence 。 michischili.hatenablog.com 古着屋なのにシーズン毎にルックブックを作っていて、これがカッコいい!
師走ですね。 4月以降の更新となってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 僕は今年始めたカメラが楽しくて、ブログから少し遠のいてしまってました。来年はもう少しマメに更新します。 映画もいくつか観ましたが、今回はとあるお店をご紹介致し…
今回は映画『ラ・ラ・ランド』でライアン・ゴズリング演じるセブの服装を解説します。開襟シャツ、シャツの起源、スペクテイター・シューズについてご紹介。
ララランドの色使い 前代未聞のアカデミー賞での珍事や、ジャズミュージシャンやジャズ警察(?)と呼ばれる人達による「これはジャズか否か」論争などもあり、色々な意味で世の中を賑わせてくれているラ・ラ・ランド。2回に渡ってこの映画の衣装を解説します…
本日ご紹介する映画は、洋服度控え目になりますが、間違いなくファッション誌等でも取り上げられるであろう若き天才が撮った、おしゃれな大傑作です。 www.youtube.com グザビエ・ドラン監督ー2017年、2月公開。 今世界的にも最も勢いがあり、最新作が出る度…
今回の映画はこちらです。 狂い咲きサンダーロード 1980年公開。石井聰亙(いしいそうご)監督。 石井聰亙監督が、(今は改名して、石井岳龍になったみたいですね)学生時代の卒業制作として発表した映画です。 サンダーロード、という架空の都市が舞台。暴走…
映画『ファブリックの女王』で学ぶマリメッコ創業物語。フィンランド発のマリメッコは、プレタポルテの先駆けでもありました。創業者アルミ・ラティアのマーケティングの才能にも注目。
一流の映画は、衣装も(スーツの着こなしも)一流だった。体型にあったサイズ、細すぎずダボダボしすぎないシルエットに、黒縁メガネや、サングラスなどの最低限の小物。今ではお洒落なスーツスタイルに欠かせない上記の着こなしポイントも、ルーツを辿って…