My energy comes from curiosity and a positive spirit

平成生まれ、米国育ち。面白い奴は大体友達。美術史専攻→洋服屋/ポップカルチャー/ 映画、海外ドラマ、音楽、ファッション(たまに建築)

映画

『スリービルボード』〜耽美を目指して~

監督と脚本を手掛けたマーティン・マクドナーはアイルランド系イギリス人。 映画の中には随所にアイリッシュ要素と、耽美な要素が見られました。 夏の名残のバラと耽美なオープニング 映画冒頭の約3分、ミズーリ州エビングの風景を写しながら流れる『夏の名…

『グラン・トリノ』〜渋いオヤジと赦し〜

車を買うなら72年のグラン・トリノが良い、と思ってしまう激渋でカッコいい映画。 テーマは「父性と赦し」でしょうか。 色彩より陰影が印象的な画作りや、時折手持ちカメラのような撮影が入る感じ、他にもオールドスクールなアメリカらしい質実剛健気質が満…

『カメラを止めるな!』〜悔し楽しさのワンカット〜

あー悔しい。 本当に悔しいわ。 良い映画を観ると、たまに悔しいと思う時がありますが今回もそのパターンでした。 曲がりなりにも物作りに少し携わっている自分ですが、この作品に並ぶレベルの物を作れてない。 悔しい。 過去、自分が携わった自主制作の映画…

『ウィンド・リバー』とカーハート

2018年日本公開ーテイラー・シェリダン監督 暑苦しい夏にぴったり、「恐ろしさ」なんて言葉では形容できない自然(この場合雪)を畏怖する気持ちになる隠れた名作。観れる劇場が少ないのが玉に瑕。 是非口コミで広まって欲しい。 アヴェンジャーズで共演しなが…

『レディ・プレイヤー1』と『マトリックス』〜後編:シミュレーショニズム〜

『レディ・プレイヤー1』は、『マトリックス』への回答なのでは?後編はボードリャール、シンディ・シャーマンといった批評・現代アートを経て『レディ・プレイヤー1』の魅力について考察。

『レディ・プレイヤー1』と『マトリックス』〜前編:仮想現実〜

『レディ・プレイヤー1』は映画『マトリックス』への回答なのではないか?前編は『マトリックス』にみるレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンや、とある本から影響を受けた煽りの思想について。

『ディファイアント・ワンズ』〜後編: ヒップホップと起業家精神〜

Netflixで配信中の『ディファイアント・ワンズ』の解説第2弾。Appleが買収した事で話題となったBeatsの創業者2人のドキュメンタリー。実は2人ともBeats創業の前から音楽業界では大物でした。「ロック」畑のジミー・アイオヴォンと「ヒップホップ」畑のドクタ…

『ディファイアント・ワンズ』〜前編:音楽とマーケティング〜

今回はNetflixで配信中の『ディファイアント・ワンズ』の解説。Appleが買収した事で話題となったBeatsの創業者2人のドキュメンタリー。実は2人ともBeats創業の前から音楽業界では大物でした。「ロック」畑のジミー・アイオヴォンと「ヒップホップ」畑のドク…

『ラ・ラ・ランド』のファッション〜後編:開襟シャツとスペクテイター・シューズ〜

今回は映画『ラ・ラ・ランド』でライアン・ゴズリング演じるセブの服装を解説します。開襟シャツ、シャツの起源、スペクテイター・シューズについてご紹介。

『ラ・ラ・ランド』のファッション〜前編:色使いの話〜

はじめに 前代未聞のアカデミー賞での珍事や、ジャズミュージシャンやジャズ警察(?)と呼ばれる人達による「これはジャズか否か」論争などもあり、色々な意味で世の中を賑わせてくれているラ・ラ・ランド。 菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す…

『たかが世界の終わり』

本日ご紹介する映画は、洋服度控え目になりますが、間違いなくファッション誌等でも取り上げられるであろう若き天才が撮った、おしゃれな大傑作です。 www.youtube.com グザビエ・ドラン監督ー2017年、2月公開。 今世界的にも最も勢いがあり、最新作が出る度…

『狂い咲きサンダーロード』とヴェトモン

今回の映画はこちらです。 狂い咲きサンダーロード 1980年公開。石井聰亙(いしいそうご)監督。 石井聰亙監督が、(今は改名して、石井岳龍になったみたいですね)学生時代の卒業制作として発表した映画です。 サンダーロード、という架空の都市が舞台。暴走…

『ファブリックの女王』〜マリメッコのマーケティング〜

映画『ファブリックの女王』で学ぶマリメッコ創業物語。フィンランド発のマリメッコは、プレタポルテの先駆けでもありました。創業者アルミ・ラティアのマーケティングの才能にも注目。

『8 1/2』と黒スーツ

はじめに 『8 1/2』フェデリコ・フェリーニ監督、1963年公開。 黒スーツと題して2つの映画を紹介してきましたが、いよいよ真打ち登場。 8 1/2 [Blu-ray] 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/01/11 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 5回 この商品…

『レザボア・ドッグズ』と黒スーツ

今回は映画『レザボア・ドッグズ』の黒スーツと衣装について解説。ハーヴェイ・カイテルは劇中ではアニエス・ベーのスーツを着たようですが、その他のキャラクターは予算の都合上様々な工夫を凝らして統一感のある制服のように見せたようです。

『シングル・マン』と黒スーツ

映画『シングルマン』のファッションについて解説。デザイナーであるトム・フォードが監督した本作は衣装はもちろんの事、建築も必見。ジョン・ロートナーの代表作の住宅が出てきます。

『マルコムX』とズートスーツ

【ズート・スーツ】太くて、長くて、派手。全てが極端なズート・スーツは1940年代にアメリカの黒人のミュージシャンや、マフィアなどの服装としてよく見られました。実は黒人解放指導者のマルコムXは、若い頃はズート・スーツを着るようなチンピラでした。映…

『さらば青春の光』とM-51

1960年代後半のイギリスの若者カルチャーとして後世に大きな影響を与えた「モッズ」。モッズについて知りたければ、この映画を観て、このブログを読めば完璧!

『マイ・インターン』とクラシック・ファッション

はじめに 紳士諸君、ハンカチを持ちましょう。 それも自分用のではなく、涙を流す女性のために。 と、臭い台詞から始まりましたが、今回紹介する映画は国内では女性向けにマーケティングされてるみたいですが、世の男性こそ見るべき映画です。

『ストレイト・アウタ・コンプトン』とヒップホップ・ファッション

1986年にデビューを果たしたアメリカのヒップホップグループ、N.W.A.の伝記映画。この映画とこのブログを読めばあなたもヒップホップ・ファッション・マスター!?

『サンローラン』とプレタポルテ

師走ですね。 洋服屋が紹介する映画、第3弾は直球でファッションデザイナーの映画を紹介します。 2015年公開、サン・ローラン 映画『サンローラン』予告編

『ロイヤル・テネンバウムズ』とスポーツファッション

はじめに 今回ご紹介する映画は『ロイヤル・テネンバウムズ』 です。 2001年制作。監督はアメリカ人でありながらも、アメリカよりもヨーロッパや日本で人気のある印象の、ウェス・アンダーソン! この監督、アメリカ南部のテキサスという、カウボーイ的なア…

【映画38】ストーカー

やっと見れました、ロシア出身の監督タルコフスキーによるストーカー。 1979年の映画ですが、国内ではなかなかレンタルができなかったところに最近やっとDVD化されてツタヤで借りられました。 念の為ですが、この「ストーカー」とは、帰り道に自分の後をつけ…

【映画37】ゴーン・ガール

セブン、ファイトクラブで有名なデビッド・フィンチャーによる最新作。 映画「ゴーン・ガール」予告編 - YouTube ミステリー、スリラーとして始まる映画ですが、ミステリー・スリラーの仮面をかぶったある種の神話的な話として見た方が正しいでしょう。 一言…

【映画】2014年に見た映画

映画レビューをちょくちょくしてるこのブログですが、 自分用のメモも兼ねて今年見た映画(新作、旧作含む)をリストアップして1年を振り返りたいと思います。 尚、映画の並び順には意味はありません。 1天国の門 2ディアハンター 3海の上のピアニスト 4合衆国…

【映画36】インターステラー

デビュー作以外、全ての作品を追ってみてきたクリストファー・ノーラン監督の最新作、インターステラーを見てきた。 映画『インターステラー』最新予告編 - YouTube 【あらすじ】 もう地球には食料がなく、人類は住めなくなる。 食物も、人の気管支も、建物…

【映画35】ライフ・アクアティック〜ビル・マーレイと温水洋一?〜

Life Aquatic trailer - YouTube 2004年公開。監督はウェス・アンダーソン。 【あらすじ】 ビル・マーレイ演じる海洋冒険家・ドキュメンタリー映画監督のスティーブ・ズィスー。数々の名作を送り出し、子供達の憧れの的であった彼はスランプに陥っていた。 …

【映画34】ル・アーヴルの靴磨き~イギーポップ顔負けの老パワー~

映画『ル・アーヴルの靴みがき』予告編 - YouTube 2011公開。監督はフィンランドを代表するアキ・カウリスマキ。 フランス郊外の港町、ル・アーヴルで靴磨きとして働く老人マルセル。長年連れ添った妻、イドリッサと質素な生活をしている。質素といえば聞こ…

【映画33】ムーンライズ・キングダム〜ウェス・アンダーソンとクールベ〜

【あらすじ】 1960年代、まだテレビが本格的に普及してなく、音楽を聞くのもレコードが主流だった時代の小さな島。 『ムーンライズ・キングダム』予告編 - YouTube この島に住む小太り眼鏡少年のサムは嫌われ者だった。孤児なので里親と過ごしていたが、ボー…

【映画31】グランド・ブダペストホテル〜語らぬカリスマと聖☆お兄さん〜

映画『グランド・ブダペスト・ホテル』予告編 - YouTube 【あらすじ】 かつてのズブロッカ共和国には、大金持ちの老女達がこぞって贔屓にしていた豪華ホテルの名コンシェルジュがいた。名はグスタフ・H。 そんな彼の元で新しくロビーボーイとして働くことに…