映画で学ぶファッション史

生きたファッションは映画やドラマで学べる! 洋服屋による映画レビュー。 チームで映画も作ってます。

【ショップ紹介】Ambivalence

師走ですね。

 

4月以降の更新となってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

僕は今年始めたカメラが楽しくて、ブログから少し遠のいてしまってました。来年はもう少しマメに更新します。 
 

映画もいくつか観ましたが、今回はとあるお店をご紹介致します。

 

 

Ambivalence

 

(ここではルックブックで使われた画像が見れます)
 

 

ファッション業界で働き始めて早5年。様々なブランドの展示会や、ランウェイを見させて貰ったり、幸いにもパリコレにもお手伝いで参加させてもらうこともありました。

 

日々の仕事にプラスして、このブログを更新したり、友人の映画のスタイリングを手掛けたりと、少しは業界の人っぽくなった僕ですが、同時にある程度業界の様子が見えて来ちゃうというのも事実。

 

特にハイブランドと言われるブランドの多くは、最近こぞって他メーカーとコラボレーション(協働)で商品を作ったりして、何とか「新しく見える商品」を作るのに必死です。

マーケティングも勿論重要なのは承知ですが、正直言ってしまうと、プレタポルテという仕組みの限界もそろそろ見えてきたのではないか、と思ってしまいます。まぁこの話はまた長くなるのでまたの機会に書きます。

 

こんなメンドくさい事を考えてる僕の所に、知人が古着屋をオープンしたというのでわざわざ会いに来てくれました。しかもルックブックを持って。

 

 

ルックブックとはファッションブランドが、自分達のブランドの世界観を伝える為に作成するスタイリングの見本誌のような物です。普通こういったルックブックは、ブランドやお店の世界観が出来上がっていないと、内輪で盛り上がるような思い出のアルバムになってしまいます。

 

 

では、知人のN君とその相方が作ったルックブックのクオリティはどうでしょう。

 

パラパラめくっただけで本気度が伝わってきました。

写真、レイアウト、製本、そして何よりも重要なスタイリング。

全ての部分でカッコイイんです。

そんじょそこらのファッション誌のスタイリストなんかよりよっぽど上手い。

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BalenciagaやVetementsに代表されるようなビッグシルエット、スポーツミックス、蛍光や原色使いなどの現代のファッションの流れを捉えつつ、きちんと自分達の提案もある(バッシュだったり、バスケチームのジャージを差し込むのにはヤラレた、と感じました)。ファッション史にも精通し、今の若者にも似合うような崩しがある。

 

 

これを見て2人の才能に惚れ込んだ僕は、このお店のセレクトしている商品を見てまた驚きました。抜群にセンスが良い!古着の面白さは画一化された物作りとは違い、一点一点の物語がある事。ただ一歩間違えると、薀蓄を垂れ流すだけの自閉したヴィンテージオタクになってしまいますが、彼らはあくまで今とその少し先に目を向けている。

 

更にお店は住宅地の中の古い民家を改築しています。内装を自分達で仕上げてますが、ハンガーやラックといった什器から照明まできちんとしていて更に好感度アップ。

 

 
お洒落なお店があまりなさそうな印象の上板橋という立地で、奮闘中のAmbivalence。
今年の10月にオープンしたばかりですが、とにかく今後が楽しみで仕方ありません。
 
 
最近面白い服がないなーと思ったそこのあなた。
騙されたと思って、上板橋に行って見てください。
きっと気にいる服が1着見つかるはずです。
あ、レディースもあるので男女問わず楽しめます。

それではまたお会いしましょう。